出入国管理庁(BI)は、国外で性的犯罪を犯した外国人4人の入国を拒否したと10日に発表した。フィリピンの子どもを搾取や虐待から守るための「#ShieldKids」キャンペーンの一環で、マルコス大統領の指示に基づき、政府が外国人性犯罪者の入国を厳しく取り締まる姿勢を強化していることを示した。BIによると、10月26日から11月4日にかけて、ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)、クラーク国際空港(CIA)、マクタン・セブ国際空港(MCIA)に配置された職員が、4人の登録性犯罪者に対して入国拒否命令を執行した。このうち、米国籍のジュリアン・ジョンソン(56)は10月26日、台北発スターラックス航空機でCIAに到着したが、1996年に米国で14歳未満の子どもへのわいせつ行為で有罪判決を受け、禁錮1年と保護観察5年を言い渡されていたことが記録で確認された。同日、香港発キャセイパシフィック航空機でNAIA第3ターミナルに到着したニュージーランド人のステファン・アンドリュー・アレットソン(34)も入国を拒否された。国際犯罪対策センター(PCTC)の情報によると、アレットソンはニュージーランドで性犯罪の有罪判決を受けており、報道では14歳の少年に性的な画像を送信した元サッカー指導者とされている。さらに10月30日、カナダ人のレオ・ポール・ウール(77)がMCIAで入国を拒否された。記録によると、2018年に18歳未満の者に対する性的犯罪共謀および児童ポルノ関連罪で有罪判決を受けていた。11月4日には、NAIA第1ターミナルで、米国人のチャールズ・ホワイト(69)が入国を拒否された。2007年に15歳の被害者への第3級性的犯罪で有罪判決を受けていた。BIのビアド長官は、入管職員の警戒と迅速な対応をたたえた上で、「BIは、性的犯罪歴のある外国人の入国を一切容認しない」と述べた。「フィリピンが犯罪者の避難地になることは決してない。空港は子どもを守る最前線であり、『#ShieldKids』キャンペーンを通じて国境警備をさらに強化していく」と強調した。ビアド長官はまた、BIが国際的な法執行機関やPCTCと緊密に連携し、犯罪歴のある外国人の監視と入国阻止に努めていると説明した。「未成年をねらう前歴を持つ者を水際で止めることが、地域社会の安全と国境の信頼を守るための取り組みの一部だ」と述べた。BIは、今回入国を拒否した4人全員を即時にブラックリストに登録し、今後永久に入国を禁止した。
BI、空港で入国審査を強化 犯罪歴ある外国人を水際で排除
2025/11/12
社会
BI、空港で入国審査を強化犯罪歴ある外国人を水際で排除



