まにら新聞ウェブ

1992年にマニラで創刊した「日刊まにら新聞」のウェブサイトです。フィリピン発のニュースを毎日配信しています。

マニラ
33度-24度
両替レート
取引なし

10月14日のまにら新聞から

16日から警戒レベル3 博物館、カジノなど営業再開へ

[ 1763字|2021.10.14|社会 ]

 ロケ大統領報道官は13日、首都圏の防疫措置について16日から31日にかけて現行の警戒レベル4からレベル3に緩和すると発表した。新型感染症省庁間タスクフォース(IATF)が同日の会議で承認した。現在の規制では飲食店、美容院・理容室、ネイルスパ、ジムを除く3密の恐れのある業種の営業が禁止されているが、警戒レベル引き下げにより、ほとんどの業種で営業が再開される。13日のインクワイアラー電子版などが報じた。

 警戒レベル3では、飲食店、美容院・理容室、ネイルスパ、ジムは定員の30%を上限に営業が可能となり、安全シールを持つ店舗は40%まで客席使用率を上げられる。

 その他、定員の30%を上限に営業・活動が許可されるのは①屋内観光施設、図書館、博物館、ギャラリー、展示会②カンファレンス、イベントなど屋内の集まり③ネットカフェ、ビリヤードホール、ゲームセンター、ボーリング場など屋内レクリエーション施設④IATFが承認した対面式の試験⑤カジノ、競馬、闘鶏、ロト、馬券売り場などの施設⑥宗教の集まり⑦新型コロナ以外で死亡した人の通夜、葬儀、埋葬⑧パーティー、結婚式、誕生日会、家族の集まりなどの社交イベンド⑨スポーツコートやスパなどのレジャー施設やプール⑩エステ、マッサージ、はり・きゅう、タトゥー、ピアスなどパーソナルケアサービス。

 他方、映画館などの娯楽施設、カラオケバーやコンサートホールなどパフォーマーのいる施設、遊園地や遊び場など子ども向け施設は引き続き営業が禁止される。

 これ以外の事業所は、局所封鎖エリアを除き、防疫規則を順守する限り稼働率100%で営業が許可される。

 屋外運動は全面的に解禁される。移動も認められるが、自治体は合併症の有無や年齢によって入域を制限することができる。

 首都圏以外の16〜31日の防疫区分は以下の通り。

 【修正防疫強化地域】◇ルソン地方=コルディリエラ行政区アパヤオ、カリンガの2州▽カガヤンバレー地域バタネス州▽中部ルソン地域ブラカン、バタアンの2州▽カラバルソン地域カビテ、リサール、ラグナの3州▽ビコール地域ナガ市(南カマリネス州)◇ミンダナオ地方=サンボアンガ半島地域北サンボアンガ州とサンボアンガ市

 【制限強化の一般防疫地域】◇ルソン地方=コルディリエラ行政区アブラ州とバギオ市(バンゲット州)▽イロコス地域南イロコス州、パンガシナン州▽カガヤンバレー地域カガヤン、イサベラ、ヌエバビスカヤ、キリノの4州とサンチャゴ市(イサベラ州)▽カラバルソン地域ケソン、バタンガスの2州◇ビサヤ地方=西部ビサヤ地域カピス州とバコロド市(西ネグロス州)▽中部ビサヤ地域東ネグロス、ボホールの2州とラプラプ市(セブ州)◇ミンダナオ地方=サンボアンガ半島地域南サンボアンガ州▽北部ミンダナオ地域東ミサミス州とカガヤンデオロ市(東ミサミス州)▽ダバオ地域北・西ダバオ、ダバオデオロの3州▽カラガ地域南スリガオ州とブトゥアン市(北アグサン州)

 【一般防疫地域】◇ルソン地方=イロコス地域北イロコス州とダグパン市(パンガシナン州)▽コルディリエラ行政区イフガオ、ベンゲットの2州▽中部ルソン地域タルラック州▽カラバルソン地域ルセナ市(ケソン州)▽ミマロパ地域東・西ミンドロ、マリンドゥケの3州とプエルトプリンセサ市(パラワン州)▽ビコール地域アルバイ、北カマリネスの2州◇ビサヤ地方=西部ビサヤ地域アクラン、アンティケ、ギマラス、西ネグロス、イロイロの5州とイロイロ市(イロイロ州)▽中部ビサヤ地域セブ、シキホールの2州とセブ、マンダウエの2市(ともにセブ州)▽東部ビサヤ地域タクロバン市(レイテ州)◇ミンダナオ地方=サンボアンガ半島地域サンボアンガシブガイ州▽北部ミンダナオ地域西ミサミス州とイリガン市(北ラナオ州)▽ダバオ地域東・南ダバオ両州とダバオ市(南ダバオ州)▽ソックサルジェン地域スルタンクダラット、サランガニ、南・北コタバトの4州とジェネラルサントス市(南コタバト州)▽カラガ地域南・北アグサン、北スリガオ、ディナガットアイランドの4州▽バンサモロイスラム自治地域南ラナオ州とコタバト市(マギンダナオ州)

 【修正一般防疫地域】残りの地域(竹下友章)

社会

1年半ぶりに映画館再開 マカティ市では一部閉鎖のままも

[ 966字|2021.10.18| ] 無料記事

[防疫措置が敷かれた2020年3月以来、首都圏では一度も再開されていなかった映画館が、16日からの防疫警戒レベル3への引き下げに伴い、1年半ぶりに再開された。一方で、複数の映画館は閉鎖したままだった] 新型コロナ対策として防疫強化措置が敷かれた2020年3月以来、首都圏では一度も再開されていなかった映画館が、16日からの防疫警戒レベル3への引き下げに伴い、1年半以上ぶりに再開された。しかし、マカティ市の幾つかの映画館は閉鎖が継続していた。  新型感染症省庁間タスクフォース(IATF)は、これまで修正一般防疫地域(MGCQ)でのみ、座席数を50%に限定しての映画館営業を認めていた。  しかし、首都圏での防疫緩和は、一般防疫地域(GCQ)止まりであったことから、野外駐車場などでの屋外スクリーン上映以外、認められていなかった。  政府は今年2月中旬に首都圏を含めたGCQでの、映画館や一部の文化・娯楽施設、商業活動の再開を認めることを発表。その後、映画館については首都圏の首長らが感染拡大の懸念があるとして強硬に反対、3月以降に見送られ、貿易産業省も指針を作成するなど営業再開に尽くしてきたが、結局撤回されていた経緯がある。  15日の英字紙マニラタイムズ電子版によると、IATFは今回、ガイドライン改定版で警戒レベル3における映画館営業を初めて容認した。ワクチン接種を完了した客が対象で、座席数は30%まで。1座席越しのソーシャルディスタンスに、マスク着用と食事禁止も加わる。一方、屋外の映画上映では50%と定員の許容範囲は高い。 ▽再開準備の動きもなし  マカティ市チノロセス沿いの商業モール「ウォルターマート」5階にある映画館は17日、人気が無く再開を準備している気配すら感じられなかった。5階の飲食ブースで働く男性は「映画館のスタッフは長く見ていない。果たして再開するのかどうか分からない」と呟いた。映画を見に来たとみえる様子の客すら見当たらなかった。  グリーンベルト1の2階にある映画館も、同様に上映告知もなく、がらんとしていた。1階のチケット売り場にも人影すらなかった。正面で装飾品を売る女性は「再開するという話は聞いていない」と興味なさげに応じた。  首都圏ではすでに娯楽から映画館が消えてしまって久しい。その間にもネットフリックスをはじめ、月額で見放題の格安オンライン視聴のサービスが増えた。映画館がかつてのように再開したとしても、再び需要が戻ってくるのか、やや心配に感じた。(岡田薫)