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4月21日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 620字|2014.4.21|社会 (society)|ハロハロ ]

 「住いの事では、一時思い屈した」──作家永井龍男の短編の有名な書き出しだが、主語を靴(くつ)に置き換えると、当方にも当てはまる。高齢で足が疲れやすくなり、もっとフィットした靴が必要になった。現役時代は会社出入りの靴屋任せで、サイズが合えばOKだった。現在はひも方式を数足常用しているが、歩きやすい靴は長く歩くと小指が痛くなる。履きやすい靴は足取りが重くなる。ピッタシの品は無いものか、と迷う。

 靴はあつらえるのが一番だそうだが、最低でも7、8万円要るだろう。80歳目前、あと何年生きられるか分からないのに、オーダーメードでもなかろう。だが、元気なうちにもう一度行きたい欧州旅行は、よい靴で闊歩(かっぽ)したいとも思う。高校時代の同級生と院展へ行った折、そんな話をしたら、フランスのMEPHISTOがいいと教えてくれた。もう10年以上、愛用という。不覚にも全然知らず。その足で百貨店の売り場に行ってみると税別で一足4万円也。試しに履いてみた。ちょっと重いが悪くない。うーん、考え込んでしまった。

 衝動買いするには高すぎる。ネットで調べてからにしよう、と思い直した。外国製でなくとも、日本でもいい靴を開発しているのではないか、と思いは乱れる。直近のフィリピン訪問には、上等な靴は不要だ。暑い上にしゅう雨が来るし、ウォーキングの適地もないからサンダル系で十分。というわけで訪比の準備を優先、靴の新調は当分棚上げにした。(紀)

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