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10月2日のまにら新聞から

アイミー議員が無所属で出馬へ 大統領は支援継続の意向

[ 1032字|2024.10.2|政治 (politics) ]

与党連合公認候補に選ばれていた大統領の姉のアイミー・マルコス上院議員が無所属で立候補すると表明

 マルコス大統領の姉のアイミー・マルコス上院議員は9月28日、ソーシャルメディアに投稿し、2025年5月に行われる上院選(改選12人)について、与党連合の公認を受けず、無所属で立候補する意向を明らかにした。アイミー議員は与党連合に加わったナショナリスタ党に所属しており、大統領陣営が最近発表した与党連合の公認候補12人の1人に選ばれていた。GMAニュースオンラインが28日報じた。

 アイミー上院議員は、28日が父親のフェルディナンド・マルコス元大統領が亡命先のハワイで死去した日から35周年に当たったことから、投稿で「父と同じようにフィリピン国民に対する忠誠を誓い、自由で確固とした立場を守ることを選ぶ」と強調した。

 また、同議員は「私が無所属で立候補すれば弟(大統領)を困難な立場に追いやることもないし、私の真の友人たちも躊躇する必要もなくなるだろう」と述べ、政治的に敏感な立場にある自身を政争から引き離す狙いがあることを示唆した。

 アイミー氏は、サラ・ドゥテルテ副大統領の親しい友人と言われており、2022年5月の大統領選でボンボン・マルコスとサラ氏の正副大統領候補者タッグをアロヨ元大統領とともに仲介して実現させたとみられている。しかし、麻薬撲滅戦争に関する国際刑事裁判所の捜査やドゥテルテ前大統領の盟友である新興宗教団体教祖の逮捕などを巡りマルコス政権とドゥテルテ家との間の断絶は鮮明となっており、サラ氏を含むドゥテルテ家との対決姿勢を強める与党連合からの公認を受け入れることは出来なかったとみられる。

 しかし、アイミー議員は「ナショナリスタ党から離れるつもりはない」と明言しており、あくまで政権与党の支援を受けずに選挙キャンペーンを個人的に行うだけだと釈明している。

 一方、マルコス大統領は30日、「私自身も何度も無所属で立候補してきており、彼女(アイミー氏)の決定は理解する」と述べた上で、「与党連合としては彼女の支援を継続する。彼女が最終的に我々の選挙キャンペーンに加わることを望んだ場合にはもちろん歓迎する」との考えを示した。

 与党連合は9月26日、上院公認候補の発表式を行い、公認候補に選ばれたアバロス内務自治相やマニー・パッキャオ元上院議員、ソット元上院議長やカミーユ・ビリヤール下院議員、アビゲイル・ビナイ現マカティ市長やアーウィン・トゥルフォ下院議員ら有力政治家11人が参加したが、アイミー氏は欠席した。(澤田公伸)

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