国内主要食品の価格来年も楽観視できず エルニーニョへの備え必須か
[ 2754字|経済 (economy) ] 無料年末検証:昨年世間を騒がせた玉ねぎと砂糖、豚肉そして比食卓に欠かせないコメの今年の価格推移を追った
![(上)紫玉ネギ、精製砂糖、豚肩ロース(カシム)およびばら肉(リエンポ)の価格推移=(農務省価格モニタリニングより)。(中)標準精米および上白精米の価格推移=(農務省価格モニタリニングより) 。(下)米価は50~60ペソが主流になり、40ペソ台は見当たらない=28日、首都圏マカティ市テヘロスで沼田康平撮影](/image.php?file=274621l.jpg&pass=37e9d3f9fd06c72aab95c6e4c466fba2)
2022年後半から急激に高進した消費者物価指数の対前年同月比上昇率(インフレ率)は今年1月に8.7%を記録した。これは2008年12月以降で最も高い水準だった。以降、段階的に減少し、11月時点でインフレ率は4.1%まで下落している。昨年はフィリピンの食卓にも欠かせないタマネギが一時期、1キロあたり800ペソに上るなど世界一タマネギが高い国と話題にもなった。今年の食料品の物価はどうであったか、農務省が公開している首都圏の農産物小売価格モニタリングデータを参考に振り返りたい。