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12月15日のまにら新聞から

平和のための再度の好機 対共産党和平交渉

[ 628字|2019.12.15|社会|新聞論調 ]

 治安当局が共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)とのクリスマス休戦に反対する一方で、ドゥテルテ大統領と共産党最高指導者のホセ・マリア・シソン氏は、和平への新たな機会への準備も進めている。

 大統領はベリョ労働雇用相に、オランダで亡命生活を数十年続けているシソン氏と連絡を取るよう命じた。労相によると、シソン氏は正式な和平交渉を再開する用意があることを表明した。

 若い頃は社会主義者だったと言う大統領は、数人の共産党シンパを閣僚や政府組織のトップに任命している。「自分が平和への最後の希望だ」と反乱軍に言っても、誇張にならないかもしれない。

 和平交渉は何度も繰り返され、毎回同じ理由で崩壊している。治安部隊への攻撃や民間人からの「革命税」の取り立て、従わない人々の資産の破壊をやめるよう、大統領はNPAに求める。だが、こうした活動はNPAにとって中核的なものであり、要求は絶えず無視されてきた。

 クリスマス前という時節柄、大統領は平和志向だ。シソン氏は、比で交渉するために帰還するのは、生命の危険があるとして拒否するので、交渉は荒っぽいスタートになる。政府はこの国の人々を反乱運動に駆り立てる不満の根本的な原因に取り組み続けなければならない。同時にNPAの武装活動をほっておくことはできない。

 共産主義運動に亀裂があると考え、地域レベルで平和を追求する方が良いとする関係者もいるが、今度こそ和平交渉が進展することを願おう。(14日・スター)

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