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3月31日のまにら新聞から

自国の花を愛そう 公園のある未来

[ 636字|2019.3.31|社会|新聞論調 ]

 毎年、日本の桜が咲き始めるころ、フィリピンではナラの木が見事な姿を見せる。黄色の花で完全に覆われた木々の鮮やかな色は乾期の訪れを告げ、甘い香りを放つ。ナラは花のカレンダーのほんの一部で、ミンダナオ地方カミギン州では熱帯雨林の中で、真紅の花びらが目立つキワタがまだ咲いているほか、パラワン島ではモモイロナンバンサイカチが薄い桃色の花をつけている。

 最近の植物ショーではラグナ州ロスバニョス町にある古いカポックの木のふわふわとして雪のような繊維がネット住民を驚かせた。比大ディリマン校のガーデンでは今はギョボクと5月以降にはバナバなどが見ごろだ。

 比人はアニメに見た日本を見に行くのが好きだが、日本が花見の祭を催しているのとは対照的に花や木の美しさには気づかないままだ。パラワン州プエルトプリンセサ市のバラヨン祭りは例外にすぎない。

 日本人は常に自然の美しさを高く評価し、木や公園に大きな注意を向け続けてきた。桜の人気の種である「ソメイヨシノ」は、19世紀になって初めて植えられ何十年もの間栽培されてきた。

 東京の上野公園のように、マニラに比の花が咲く公園があれば、きっと多くの映画やラブソングの主題になるだろう。緑に囲まれ、生活の質に価値が置かれた都市。モールではなく公園がある未来を想像してみよう。

 環境保護への意識を高め、多くの自然公園を宣言し、既に存在する公園を保護しつつ、自分たちの愛する花の理由を調べるべきだろう。(28日・インクワイアラー)

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