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8月1日のまにら新聞から

大統領が語らなかったこと 施政方針演説

[ 664字|2021.8.1|社会|新聞論調 ]

 コロナ下にもかかわらず、7月26日に予定されたイベントは全て催された。朝6時という早い時間から、共産主義者が巣食う抗議集団は「年次ヘイトフェスティバル」の準備万端だった。ほとんどがフィリピン大に集結、型通りの演説、路上演劇、横断幕やプラカードの掲示をするリハーサル会場に大通りを使った。ポスターには「教会はテロリストではない」と書いてある。政党リスト制で当選したある議員は、左翼の活動を報道するテレビから注目を一身に浴びていた。

 社会的距離など守られてはいなかった。なぜフィリピン大は極左達が防疫規則を破るのを容認しているのかは不明だ。デルタ株の脅威が眼前に迫っている時期、保健当局は大学側を保健基準違反で告訴すべきだ。

 傍らから見ていた人は、抗議者が雇われたのではと怪しんでいる。バンの近くに並び、封筒のようなものを受け取っていたのを目撃したからだ。雇われてもない限り、誰がわざわざ蒸し暑い雨模様の午後に抗議集会に参加するだろうか。

 いつもどおり、反政府の面々は大統領が言ったことは何でも批判し、以前のスピーチの焼き直しだと烙印(らくいん)を押した。

 大統領が演説で語ったことは大事だ。だが語らなかったことも同じく重要だ。ほとんどの人は忘れているのではないか。コロナ禍が始まったとき、大統領は絶望と悲観から希望へと国家を導いたことを。われわれの多くが生きながらえているのは、大統領のリーダーシップのおかげだ。この成果は明らか過ぎて、演説で言及する必要がなかったに違いない。    (7月28日・トリビューン)

社会

「種類分かり安心」 邦人向けワクチン接種始まる 第1に約500人

[ 845字|2021.9.19| ] 無料記事

【首都圏パラニャーケ市でフィリピン在住邦人向けの新型コロナワクチン接種が始まった】 首都圏パラニャーケ市で18日、フィリピン在住邦人向けの新型コロナワクチン接種が始まった。会場となったアヤラモール・マニラベイの5階には、午前10時から邦人が続々と来場、第1回の接種者は約500人となった。  来場者はフロア全体に配置されたイスに整然と座り、順次接種を受けた。来場から接種を終えるまで約2時間弱ほど。会場はエアコンが効いて過ごしやすく、混乱は見られなかった。 ▽大使も陣頭指揮  大使館は邦人接種事業を「最優先事項」と位置づけ、職員の半数に当たる約20名を動員。越川和彦駐比日本国大使、山本恭司公使も会場を巡回して職員を激励、現場で指揮を執った。大使館員はエスカレーターから来場者を案内。列への誘導、同意書・問診票の配布、受付、記入手引き、ワクチン手帳の受け渡しなど各所で比職員と協力しながら接種が円滑に進むようサポートした。 ▽「種類分かり安心」  10時前から入り口に並んでいたマカティ市在住の40代の夫婦は「日本未承認のワクチンを打つ可能性から、フィリピンでの接種は見送ってきたが、事前に種類が分かったので安心して申し込んだ」と語った。同市に住む駐在員の男性(44)は、副反応が出た場合に大使館は対応できないという点について「万一副反応が出ても海外保険で対応できる」とし、理解を示した。  ラスピニャス市在住の駐在員男性(56)は「同じ年齢の知人はコロナで亡くなっている。同僚も重症化して危機に陥った。フィリピン政府の接種に申し込んでも、なかなか順番が回って来なかったので助かった」と語った。  接種第1回は予約した人のほぼ全員が来場。会場に来られなかったり、来場後比の接種条件を満たしていないことが判明した人も若干名いた。しかし、大使館がキャンセル待ち希望者に連絡し、ワクチンは全て使い切ったという。  1回目の接種を終えた人の2回目の時期や場所は調整中。今後の新規接種は希望者の登録情報を基に比政府と交渉するとしている。(竹下友章)