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4月11日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 600字|2016.4.11|社会 (society)|ハロハロ ]

 経済連携協定(EPA)に基づき来日した外国人介護士候補者の今年の合格率が50%を超えた。全体の合格率が前年の60%台に届かなかったため、その差は7ポイント縮まった。しかも初受験者だけの合格率をみると、全く同率の57・9%だった。介護福祉士試験は日本人でも難関で、過去28回行われた試験のうち、合格率60%台に達した年は4回しかない。あとはほとんど40〜50%台で、全平均合格率は53・1%にとどまる。

 介護福祉士試験に比べ看護師試験は依然厳しい。外国人候補者の今年の合格率は11・0%だった。各候補者の在留期間は最長4年から5年だが、受け入れ施設側の研修事例報告(平成27年)をみると、候補者たちの人柄が垣間見えて面白い。研修担当者から見た比人の特性では「自分の意見をはっきり主張」「明るく大らかで人懐っこい」「面倒見がいい」「プライドが高い」「大丈夫が口癖」などの記述があった。

 インドネシア人の項では「意見を言わない」「恥ずかしがり」。ベトナム人は「自己主張が強い」「頑固で競争心」「勤勉」などを挙げた。共通点は「親を大切にする」だが、お金の使い方では「家族に送金するのが楽しみ」(フィリピン人)、「自分のために貯蓄する」(インドネシア人)に分かれた。外国人候補者の受け入れでは、職員の協調性が向上し、将来の人材育成の見直しなどに役立っていると評価している施設が多い。(富)

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