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1月4日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 586字|2016.1.4|社会 (society)|ハロハロ ]

 マニラのクリスマスは電飾が素晴らしい。日本でも少し派手にはなっているが、フィリピンの比ではない。首都圏マカティ市の三角公園では7時ごろになると、高い樹木にぐるぐる巻いたLEDが激しく点滅を繰り返す。赤、青、白とギラギラ光って樹木全体が闇の中に浮かび上がり、まるでシンデレラの「童話の世界」のような空間が出現する。幻想的なネオン芸術を遠くから見に来る家族連れも多く、始まるのを今か今かと待って広い公園が夕方は人でいっぱいになる。公園所有者の経済界の大物が工夫をこらして提供しているらしい。

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 12月半ばごろになると、ふだん面識がないような人々も「メリークリスマス」と明るくあいさつしてくる。先日、顔見知りの同じ人から1日置いて2度も「メリークリスマス」と大きな声を掛けられ、「2度目だよね」と言ったら、「2度目だね」と苦笑いしていた。しかし、けっして悪い気はしない。この習慣を日本でも取り入れたら社会がもっと明るくなるだろう。

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 フィリピン人は明るい性格の人が多い。キリスト教の国ではあるが、クリスマスを十分に楽しみ、新しい年を迎えるという風習はいいものだ。12月末なのに早々と「ハピー・ニュー・ヤー」と声をかけられる。日本では違和感があるが、マニラではそんな感じもない。気が早い。前向きだ。日本人が学ぶべきこともしれない。(実)

ハロハロ