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7月30日のまにら新聞から

邦人に無料PCR検査 商工会議所と日本人会

[ 932字|2021.7.30|社会 (society) ]

すべての在比日本人を対象とした無料の新型コロナPCR検査を実施へ

 フィリピン日本人商工会議所とマニラ日本人会は29日までに、日本政府の「海外在留邦人・日系人の生活・ビジネス基盤強化事業」資金を利用し、すべての在比日本人を対象とした新型コロナのPCR検査を無料で行うと発表した。

 期間は8月1日から11月30日まで。商工会議所や日本人会の会員でなくても、日本国籍を持つ人は指定の医療機関で無料検査を受けられる。

 日本人商工会議所の小関友寛事務局長によると、同会議所と日本人会は4月に日本政府が承認したワクチンのフィリピンでの接種を在比邦人に実施するよう在比日本大使館に申し入れていた。しかし、日本政府は在外邦人に対しては一時帰国をして無料接種を受けてもらう方針を決定、既に実施されている。このため、商工会議所と日本人会は、それに代わる新型コロナ対策としてPCR検査の無料化事業を大使館に申し入れ、実施主体を両団体とすることで承認を得たという。

 小関事務局長は「日本に帰国してワクチン接種を受けるにしても、例えばセブ在住の方は複数回のPCR検査を受けなければならない場合もある。その負担が少しでも軽減されれば」と話している。

 検査機関は(1)マカティ・メディカル・センター(マカティ市)(2)セントルーク・ホスピタル・グローバルシティ(BGC)(3)アジアン・ホスピタル・メディカル・センター(アラバン)(4)セブ・ドクターズ・ホスピタル(5)チョンワ・ホスピタル・マンダウエ(マンダウエ)(6)ワンワールド・ダイアグノスティック(ダバオ)(7)ノートルダム・ホスピタル(バギオ)──の7カ所。

 事前に各病院に常駐するジャパニーズヘルプデスク(JHD)のホームページから必要書類をダウンロードして記入、パスポートコピーを添えてメールで申請、予約確認証を受領して検査機関に行けば、無料検査が受けられる。検査回数は日本人1人3回までとしている。(石山永一郎)

詳細についての問い合わせ先は次の通り。

 02・8817・1289(JHDホットライン、24時間)、0917・717・9906(日本語)、0917・861・4039(英語)。メール jdh-philippines@j-helpdesk.com

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