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2月7日のまにら新聞から

企業による比史上最大の挑戦 ブラカン空港

[ 630字|2021.2.7|社会|新聞論調 ]

 サンミゲル社は今月中にブラカン空港の工事に着手する。同社はこの空港建設に1・5兆ペソを投資、議会から完成後50年間の空港運営社となることを承認された。フィリピン史上最大の単一企業によるプロジェクトで、環境問題なども既にクリアしている。

 コストのほぼ半分の7400億ペソは、予定地にターミナル、格納庫、4つの滑走路を建設し、さらに空港から北ルソン高速道までの高速道を建設するために使われる。残りの7600億ペソは、新しい産業商業都市を造成し、発電所、水道、その他の施設を整備するために使われる。

 建設後、サンミゲル社に損失が出ても、政府は一切救済しないことになっている。政府による同社への貸し出しや助成もない。それどころか、政府は空港運営事業から12%の収益分配を得ることになっている。

 それでもサンミゲルがこの事業に挑むのは、既存のマニラ空港と道路交通の混雑により、フィリピンが1日当たり最大40億ペソを失っているとの試算があるからだ。

 現在、政府はカビテ半島の先端にあるサングレーポイント空軍基地をマニラ空港の一部代替施設として整備を進めている。しかし、サングレーポイントは満潮時や台風時などに課題も残る。

 ブラカン空港の場合は、建設期間中に100万人、完成後の空港運営と新産業都市によって直接、間接に3千万人にさえ達する雇用を生み出すことが可能とみられている。ブラカン空港建設への期待は大きい。(5日、スター、ジャリウス・ボンドック)

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