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12月4日のまにら新聞から

コロナ禍のもと自転車活用 サイクル観光

[ 755字|2020.12.4|社会|新聞論調 ]

 世界のサイクル観光(自転車観光)の歴史は20世紀初頭にさかのぼる。1950年代からは若者たちによるユースホステルやキャンプ場利用のツーリングが流行した。70年代からは中高年者による自然と景色を楽しみながら健康増進をも目的とした数日の自転車旅行が増加した。最近では国内外で自転車が、経済危機、原油高騰、温室効果ガス排出、肥満の問題の解決策として注目を集めている。

 フィリピンにも自転車観光を楽しむ人々がこれまでにもいた。2006年、私たちは自転車観光を推進するため観光省と連携しイベントを主催した。当時、観光相であったエース・ドゥラノ氏自身が熱烈なサイクリストであった。私たちはマウンテンバイクの世界大会チャンピオン、ハンス・レイ氏を招いた。彼と共に私たちはルソン島北部の山岳部コルディリエラ地域のバタッドとサガダを旅し、数々の素晴らしい写真を撮った。ハンスはタール火山も自転車で訪れた。それらの写真がいくつもの国際的サイクリング雑誌に載って、多くの外国人サイクリストが比を訪れるきっかけとなった。比国内の愛好家の増加にも寄与した。自転車観光は都市観光と地方旅行に分けることができる。自転車でイントラムロス内を巡って写真を撮り、地元の名物に舌鼓を打つ人は自転車観光をしているのだ。また自転車でバギオからダバオまで旅行した友人もいる。

 コロナ禍で通勤以外の移動手段として自転車を使う人が増えている。飲食業での配達にも使われている。安全で便利な駐輪場を提供することでモールやレストランは顧客を引き付けることができる。

 今の健康危機は数年続くとも言われている。自転車は、安全な移動、経済活性化、健康なライフスタイルの助けとなるものだ。いっそうの推進が望まれる。(1日、ブレティン、グレゴリオ・ララザバル)

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