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11月15日のまにら新聞から

犯罪不処罰をなくせ ジャーナリスト殺害

[ 645字|2020.11.15|社会|新聞論調 ]

 今月2日は「ジャーナリストへの犯罪不処罰をなくす国際デー」。2013年11月2日に西アフリカのマリ共和国で射殺されたフランス人ジャーナリスト2人を追悼すするとともに、ジャーナリストの保護を目的として国連が制定した記念日だ。

 今月10日にはルソン島イロコス地域のパンガシナン州ビリシャス町でバージリオ・マガネスさん(62)が何者かに射殺された。ジャーナリストのマガネスさんは4年前にも襲撃されたが、その時は生き延びた。

 比では、マルコス独裁政権が終わり、民主主義が復活した1986年からこれまでに、ドゥテルテ政権下の18人を含め、190人のジャーナリストが殺害された。世界全体では2016年〜19年までに約1200人が犠牲になっている。国連によると、こうした事件の10件中9件で、殺人犯は罪を逃れているという。

 マガネスさんを4年前に襲った犯人はまだ明らかになっていない。今回も同じ運命をたどるのだろうか。今回の事件で特別捜査班を作った国家警察イロコス地域本部とは別に、大統領府メディアセキュリティー特別チームも既に存在している。しかし、状況は改善していない。

 グテレス国連事務総長は「ジャーナリストが安全に仕事できなければ、オンライン上に流れる誤った情報の拡散を止める手段を失う」と指摘。国際連合教育化学文化機関(ユネスコ)もまた、この種の犯罪への不処罰が「深刻な人権侵害、汚職、犯罪を隠ぺいすることになり、社会全体に損害を与える」との懸念を示している。(12日・スター)

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