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12月13日のまにら新聞から

実業家を国民の手本に 旅立った偉大な実業家3人

[ 814字|2019.12.13|社会|新聞論調 ]

 フィリピンは昨年の11月から1年間で3人の偉大な実業家を失った。ジョージ・ティとヘンリー・シー、そしてジョーン・ゴコンウェイは比の経済だけでなく、国も造った人物なのだ。彼らは富だけでなく、その富を循環させ、仕事も作り出すことで国に貢献した。

 私が事業を始めたばかりのころ、彼らは私の「アイドル」だった。彼らの成功を見て、若き実業家たちは一生懸命に働くことを決意した。これまでは芸能人や革命期の英雄たちが若者のアイドルや模範となってきたが、これからは成功した実業家も皆の手本となるべきだろう。

 ティは若いころに銀行から融資を得ることに苦労したため、自分で銀行を立ち上げた。1962年にビノンドで創設したメトロバンクは今やトップ銀行だ。トヨタと合弁事業を始め、国内のトップブランドとなった。

 シーは努力の人で、50年代にマニラ市キアポにあった父親経営のサリサリストアで働いたあと、中古のブーツ販売に取り組み、58年にシューマートをオープンさせた。これが今や国内最大のデパートチェーンとなり、彼が亡くなった時、200億ドルの推定資産を持つ国内トップの大富豪となっていたのだ。駆け出しだった時、彼があるグループの前で私を呼び出し「この若者は将来、最も成功した実業家になるか、偉大な大統領になるだろう」と紹介したことを鮮明に覚えている。自分は大統領にはなれなかったが、この手本から得た教訓を生かしたいと思っている。

 ゴコンウェイは10代の時に父を亡くし、5人きょうだいを養うためにピーナッツやお菓子を売った。製菓会社を立ち上げ、格安航空会社セブパシを創立し、比人の旅行スタイルを変えた。安く旅行できるチャンスを提供し、比人に他の文化や他国の自然の美しさを紹介した。

 国家は英雄や革命家だけでなく、事業で国の課題を解決し、国民に希望と夢をもたらす実業家によっても造られるのだ。(11日・ブレティン、マニー・ビリヤール)

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