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12月2日のまにら新聞から

弁護士になる心得 司法試験終了

[ 656字|2018.12.2|社会|新聞論調 ]

 1カ月に及んだ司法試験が終わった。法曹界を目指す学生は、法規定や過去の訴訟、判例を読み、ひたすら暗記する日々を送った。私を含めた弁護士は、毎年新しく産声を上げる約2000人の新弁護士との競争が始まる。

 数千もの試験論文を期日内に採点する試験担当官の負担は重い。法学部教授に最も困難な仕事は何かと問い掛けると、誰もが論文の読み込みと答える。

 試験を終えたばかりの受験生に送るアドバイスは、試験前の半年間に詰め込んだ全ての法律用語から、脳や心を解放してあげることだ。例えばジャド・アパトーの映画やリック・アンド・モーティーといったたわいもないコメディーに笑って、「深刻な日常」からいったん離れるのもよい。

 ひたすら座って法律書と向き合う以上に、運動に精を出すのもお勧めだ。試験中に増えた余計な糖分や脂肪もたちまち減っていく。

 しかし、結果を迎えた後は切り替えが必要だろう。法の実践に積極的に身を投じることが求められる。どんな領域を深めても構わない。比の弁護士は、特定の法分野に限らないからだ。

 必ず仕事で政府関係者とやり取りを持つことになる。そうしたつながりを早いうちに築くことも重要な戦略といえる。比における弁護士業とは、いまだに個人的つながりが物を言う伝統的職業なのだ。

 受験生はこの先、薄い履歴書を厚くしなければならない。公選弁護人で人脈を築き、私選弁護人で適所を磨くといった両方に秀でた人材が、何よりも理想的な比における弁護士なのだ。(11月28日・トリビューン、ダレン・デヘスス)

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