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5月20日のまにら新聞から

違憲条項は刈り込め バンサモロ樹立

[ 625字|2018.5.20|社会|新聞論調 ]

 今や憲法改正の主要な動機はミンダナオ地方のイスラム教徒のための連邦州、「バンサモロ(モロの国)」の樹立にある。改憲が行われれば、バンサモロは、フィリピン中央政府と肩を並べる実体に変容するのだろうか。

 しかし改憲が失敗し、バンサモロ基本法(BBL)が可決されなければ、モロ・イスラム解放戦線(MILF)はバンサモロ領域を確保し、分離独立や戦争に訴えるかも知れない。

 戦争でMILFに利はない。国軍が反乱を軍事的にほぼ解決するだろう。

 (改憲とBBLが)成功すれば、バンサモロはマレーシア連邦に州の一つとして加入することを願い出る可能性がある。BBLはマレーシアの議会制度(議院内閣制)に適合する。

 連邦制の提唱者は(大統領制下の)議会制度を議院内閣制に置き換えることを求める。

 だが、議員の多くは世襲であり、議院内閣制への変革は、腐敗や貧困の解決につながらない。

 われわれが主に経験してきたのは大統領制で、強力な行政権に重きを置き、議会と司法が対抗する。古典的な三権分立であり、理想的な抑制と均衡だ。

 この米国の優れたモデルを維持しつつ、オーストリアのように一部地域を連邦州に変えればよい。われわれの議会と現行法、慣例、原理、経験を保持すべきだ。

 大統領は将来を見据え、現実的な方向性を示している。BBLを制定することはよい。しかし憲法に違反する条項については刈り込むべきだ。(19日・タイムズ、ネルソン・ラビーニャ)

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