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2月18日のまにら新聞から

急がれる若者の教育 HIV感染予防

[ 644字|2018.2.18|社会|新聞論調 ]

 バレンタインデーには首都圏マニラ市のダンワ花市場に真っ赤なバラが並び、旧正月を迎える同市ビノンド地区の中華街には赤色のちょうちんが道いっぱいにつるされた。赤は愛の色であり、旧正月を祝う縁起の良い色でもある。しかし赤はまた、エイズウイルス(HIV)やエイズと共に生きる人々の連帯の象徴、感染予防と啓発活動のシンボルである「レッドリボン」の色でもある。赤がテーマカラーの行事が続いた2月、フィリピンでも大きな問題となりつつあるHIVについて考えたい。

 HIVは1968年に初めて米国で感染が報告されてから長く、世界で問題となってきた。いまだエイズ患者に対する差別は続き、感染予防のワクチンなどは開発されていないものの、治療薬もあるために、もはやエイズは「死の病」ではなく、治療を続ければ治癒が可能な病気となった。

 現在問題となっているのは、HIV感染の若年層化だ。1995年、エイズは25〜44歳の死因で最多だったが、現在では死亡率は大きく下がった。一方で、若年層の10代や20代の新規感染率は高くなってきている。統計によると、15〜24歳の若者が新規感染の半数以上を占めていたという。

 国連によると、アジア太平洋地域で比は最も若者の感染が高かった。若者に対する正しいHIVやエイズに対する教育と感染予防対策が急がれる。

 正しい避妊や検査でHIVは感染予防ができる。性交渉が感染経路のほとんどで、予防は自分だけでなく相手に対する「責任」でもある。(16日・インクワイアラー)

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