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6月21日のまにら新聞から

父親の役割を正当に評価すべき 父の日に見直そう

[ 800字|2019.6.21|社会|新聞論調 ]

 今日は父親たちを祝うために他のフィリピン人たちや海外で働く同胞たちと一緒に乾杯したい。疑いもなく多くの人たちが父の日のお祝いに飛びついているが、そもそもの始まりは1908年にウェストバージニア州の1人の女性が、前年に発生した367人の男性たちが死亡した炭鉱事故を受けて、父親たちに敬意を示すため地区の教会で祈りをささげるよう広く求めたのがきっかけという説がある。また、ソノラ・トッドという女性が、妻を失った後に男手一つで6人の子どもを育てた自分の父親に感謝を伝えるため1909年に活動を始め、翌年にワシントン州スポーカンで父の日のお祝いが行われたのが最初という説もある。

 フィリピンでは1988年に大統領布告令によって6月第3日曜日を父の日として正式に祝うことを定めている。いずれにせよ、父親が子どもたちの人生に対して果たしている重大な役割を顕彰する必要があるだろう。その役割は、子どもの人生の福祉だけでなく、彼らの認知的なもしくは態度上の健全性、また一般的な健康にも甚大な影響を与えている。父親の影響こそが子どもたちが将来、それぞれのコミュニティーでリーダーになったり、有用な人材となったり、もしくは自分たちの国が危機に面した際に国を守るような人材となるよう導くのだ。

 いくつかの研究は、ある国の政治的または経済的な過去の出来事が父親の役割に計り知れない影響を与えていることを示しており、親の存在感の貧しさや欠如が「社会的・経済的遺産」として社会の崩壊につながっていることを指摘している。父親たちの家族や社会に対する貢献を認知する証として、ランチやディナーを高級ホテルやレストランでおごるよりも、また、最も必要とされる1週間ほどの海外や国内の旅行をプレゼントするよりも、父親たちの才能やサービスこそがいかに素晴らしいかを伝えることで、彼らに敬意を示そうではないか。(16日・スタンダード)

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