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5月25日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 569字|2015.5.25|社会|ハロハロ ]

 桜が散るのを待っていたかのように、ハナミズキが一斉に咲き出し、遊歩道が輝くような風景に変わった。花はほとんど白色だが、ところどころに薄い紅色の花を付けた樹木も目に付く。両側の並木が早朝の陽光を浴びると、まぶしいほどで、梅雨前に初夏の到来を告げているような気分になる。ハナミズキは米国に寄贈した桜の返礼として日本に贈られ、広まったというが、今ではすっかり春の花の定番になった。

 ハナミズキと同時期に近くの黄色い花を咲かせる桜が見ごろになった。御衣黄(ごいこう)桜と呼ばれ、花の色が高貴な貴族の衣裳の萌黄色(もえぎいろ)に近いところから名付けられたという。白黄色だった花が日増しに黄緑色、そして黄色に変わり、最後は花の中心部の筋状が赤く染まる。ニュータウン開発時にこの公園に2本植えられたが、今では1本だけが生き残り、今年も楽しませてくれた。

 5月に入ると、住宅街にある街角のバラが見ごろを迎えた。愛好家が育てた自慢のバラが道路両側の住宅の軒下を彩り、咲き誇っている。「薔薇街道」と名付けて紹介されているが、2階の軒先近くまでバラに覆われた住宅もお目見えして圧巻だ。毎朝、手入れに余念がないという住人は「定年後に庭でバラを育てるのが夢だった」と話してくれた。バラに魅せられ苦労しながら夢を実現した努力に脱帽。 (富)

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