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1月26日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 586字|2015.1.26|社会|ハロハロ ]

 わが町内会が住民同士のあいさつを呼び掛けている。朝の散歩の際、しばらくすれ違う相手に実行してみた。朝といっても陽が高い時間だから、男性はこちら同様、年配である。女性はほとんど返礼をする。いや向こうから声を掛けられることも少なくない。男は4割ぐらい無視である。無愛想というべきか。武骨な男の時代があった。寡黙をよしとする伝統があるのも事実だ。

 「不器用ですから」のコマーシャルで、この手の代表選手だった俳優、高倉健が昨年11月に亡くなった。2014年訃報の中で最も反響が大きかった。任侠もので売ったこの人が「幸福の黄色いハンカチ」で山田洋次監督に起用され、後々のキャラを方向づけられた感じがする。個人的にいうと、山田作品では続く「遥かなる山の呼び声」の方が好みだ。

 アラン・ラッド主演の西部劇「シェーン」を下敷きにしているが、山田作品の純情とユーモアがうまく織り交ぜられている。舞台となる北海道東北部の大自然が美しい。子役の使い方も「シェーン」以上だ。健さん、宿を求めて突然、牧場に現れる陰のある男を演じて見事。相手役民子の倍賞千恵子も自然体の見応えある演技で、主演女優賞を獲得したのもうなずける。「家族」「故郷」と共に民子三部作とされているが、シリアスな上記2作品より格段にお茶の間向き。同じ意見の友人と民放が放映した翌日、愉快に長電話をした。(紀)

ハロハロ