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10月25日のまにら新聞から

子どもの栄養状態の改善を ユニセフ報告書の警告

[ 772字|2019.10.25|社会|新聞論調 ]

 ユニセフ(国連児童基金)の報告書「世界の子どもたちの状況:子ども・食糧・栄養」が、フィリピンの子どもたちに、より健康的な食事を与える対策を取るよう比政府に求めている。

 報告書によると、5歳未満の比の子どものうち3分の1が発育不良の状態で、7%の子どもが痩せすぎている。一方で、成長期の子どもの10分の1が肥満で、病気にかかりやすくなっている。この原因について、ユニセフは、栄養の偏りに加えて、貧弱な公衆衛生と不健康な生活、不完全な予防接種にもあるとしている。

 また、必要な食事量と栄養素の両方が不足している子どもは2歳までに回復不能なレベルの栄養不良になっており、貧血でもある可能性が高い。

 肥満については、特に貧困家庭でインスタント食品がよく利用されていることが原因として指摘されている。こうした食品は、糖分・油分・塩分が多く、健全な発育に必要な栄養が不足している。比では思春期の子どもたちの肥満が過去15年で3倍に増えているという。

 適切な栄養を摂るのに費用が高すぎることはない。しかし、多くの親は、特に子どもが2歳になるまでの間、どういった食品を摂らせるべきか知る必要がある。

 報告書によると、2歳未満から6歳までの子どものうち44%が、農村部では難なく入手できるはずの果物や野菜を与えられていない。さらに59%が卵・乳製品・魚・肉を与えられていない。

 健全な発育のための母乳の重要性ももっと強調されるべきだ。生後6カ月の間に母乳を与えられている乳児は3分の1しかないと報告書は指摘している。

 こうした問題に対処するため、政府は、子どもの生後1千日間に栄養のある食事を与えるよう推進するプログラムを立ち上げている。健康的な食事が国民生活に根付くよう、このプログラムで十分な支援を行うべきだ。(22日・スター)

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