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7月14日のまにら新聞から

権利への関心と命への関心 麻薬戦争調査

[ 642字|2019.7.14|社会|新聞論調 ]

 ドゥテルテ大統領を中傷する声が国内外から聞こえるが、この3年間で治安は大きく改善され、特に都市部の犯罪は減った。内務自治省によると、6月の犯罪件数は前年同月よりも11%少ない。

 今年の「グローバル・ピース・インデックス」(世界平和指標)で比は163カ国中134位と前年より3ランク上がった。麻薬戦争を通じ1万209

9のバランガイ(最小行政区)が「麻薬ゼロ」になり、130万人の薬物依存者が警察に自首した。コミュニテイ拠点のリハビリ・プログラムも組織化された。

 国連人権理事会は比の「麻薬戦争」の調査を始めるというアイスランド提案を可決した。賛成18、反対14、棄権15という僅差(きんさ)だった。

 ロクシン外務長官は声明で、国連に提供されたデータは「大統領の政敵が提供したもののみで、超法規的殺人の件数はでっちあげ。一方的で、真実からかけ離れた決議は受け入れない」と拒絶を表明した。

 問題は薬物との戦争の方法だ。欧州は社会的脅威としてではなく保健・医療の問題として扱うことを望んでいるが、比ではコストがかかり過ぎ、麻薬組織を繁栄させてしまうがゆえに支持されない。危険から無辜(むこ)の民を守ることを優先するのが政権の立場だ。

 ドゥテルテ大統領はかつて「あなたの関心は人の権利にあるが、私の関心は人の命にある」と言った。直截(ちょくさい)な言い方で、初歩的な英語だ。しかし、偏見を持って彼の荒探しをする人たちは理解することを拒んでいる。(13日・トリビューン)

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