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8月26日のまにら新聞から

食の安全、議論活発化を ホルマリン汚染魚

[ 626字|2018.8.26|社会|新聞論調 ]

 ホルマリン漬けの輸入魚については過去数年にわたり危険性が叫ばれており、フィリピン政府が流通阻止のための対策を取る時間は十分あった。それなのに比の消費者はまた、ホルマリン漬けのアジ科のブラックフィンスカッド(比名・ガルンゴン)を食べないようにと注意喚起されている。

 魚を含む食品の価格が高騰する中、厚生省はこのほど、中国から輸入されるガルンゴンがホルマリンで汚染されている可能性があると消費者に警告を発した。ホルマリンは死体の保存に使われる薬品で、魚を血色良く新鮮に見せるために使われるようだ。

 市場で働く人々は魚が本当に新鮮か、薬品でそう見せているだけか容易に見分けられるというが、それ以外の多くの人にはホルマリン漬けの魚とそうでない魚を見極めることは難しい。

 健康被害を未然に防ぐために、政府は抜き打ち検査など対策を強化すべきだ。さらに、検査によって汚染魚が発覚した場合に、問題の業者を司法がきちんと裁くことも重要だ。また、政府は食品を大量に輸入する方針を十分に再考する必要があるだろう。

 同時に、今回のホルマリン問題を機に、保存料の安全基準についても見直されなければならない。食品の鮮度を保つための薬品は、使用量を誤ればホルマリンのように人体にとって害となる。人体にとって安全な保存料の種類や量を規定するのは政府の重要な役割だ。

 ホルマリン問題は食の安全という終わりのない課題をわれわれに突き付けているのだ。(24日・スター)

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