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6月22日のまにら新聞から

優秀な「タクシー運転手」 大統領立候補の条件

[ 716字|2015.6.22|社会|新聞論調 ]

 優秀なタクシー運転手を探している。そこら中の道路がでこぼこであることも関係なく、交通ルールを守り、行き先にいち早く客を送り届けてくれる運転手だ。確かに昨今は、良心的なタクシー運転手を探すことは難しい。良い運転手を1億人のフィリピン国民の中から探すことも難しいというのに、大統領としてふさわしい候補者を探すとなるとどうだろうか。

 大統領候補に立候補することは簡単かもしれない。確かに大統領に立候補できる条件は決まっており、その条件に該当する人物でなければならない。しかし、条件に当てはまる人物が優秀な大統領になるとは限らない。この国に必要なのは、フィリピン生まれで読み書きができ、40歳以上で、2016年5月9日時点でフィリピンに10年以上の居住歴があるという条件に、単純に該当する人物ということではない。

 ポー上院議員が、居住歴に関する立候補資格を欠いているという指摘が出ている。確かに憲法で定められた条件には忠実に従うべきであるが、他に立候補者と目されている者たちははたして「優秀なタクシー運転手」になり得るだろうか。候補者や支持者は、あら探しをしてはお互いをおとしめ合っている。そのような行為は、国民が一票を入れる候補者を選ぶ上でまったく助けになっていない。

 日常生活でタクシーに乗車する時も、運転手が行き先に連れて行ってくれるだろうと座席に居心地良く座っていてはいけない。運転手が強盗ではないか、遠回りをしていないか、安全に走行しているかを自分の責任で確認すべきだ。大統領選で候補者を選ぶ時も同じである。大統領になる人物が、国民が稼いだ税金を横取りする強盗ではないか、しっかりと監視すべきだ。(15日・タイムズ)

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