「日刊まにら新聞」ウェブ

　ミンダナオ地方の北コタバト州の北コタバト州政府はこのほど、農家の生産性を上げるため、トルナン町のバランガイ（最小行政区）のエスペランサと隣り町のマキラの20余りの農家に水牛と牛を計32頭支給した。

　これは州政府が始めた「家畜配給計画」と名付けられた農業支援策で、対象となる農家は、貧しさのため大型家畜を所有できず、農業収穫の生産性が上がらない農家への珍しい支援のかたちという。

　各農家は州政府との間で、支給された水牛や牛を転売したり、貸し出したりしないという「覚書」に署名するのが条件という。また牛が繁殖して子牛を産んだら、その子牛を州政府にいったん返還し、別の貧しい農家に分け与える約束も取り交わされたという。（24日・ビジネスミラー）