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1月13日のまにら新聞から

副大統領候補にロムアルデス氏 ドゥテルテ大統領が推薦を言明

[ 1439字|2021.1.13|政治 ]

 ドゥテルテ大統領が、1年半後の副大統領選挙の候補に下院与党院内総務のマーティン・ロムアルデス議員(57)=レイテ州1区=を推していることが分かった。後継の大統領候補には、娘のサラ・ダバオ市長やボクシング世界王者のパッキャオ上院議員、側近のボン・ゴー上院議員らの名が挙がっているが、3人ともミンダナオ地方の出身。イメルダ・マルコス元大統領夫人の一族で、ルソン島北部にも広く地盤を持つロムアルデス氏と組めば、強力なコンビになるとみられている。

 英字紙スター(7日付)によると、昨年12月28日に行われた2021年国家予算の署名式の際に、ロムアルデス氏を与党連合の副大統領候補にしたいと大統領が発言したことを下院予算委員長のヤップ議員が明らかにした。その場にはソット上院議長、ズビリ上院与党院内総務、ボン・ゴー上院議員、パドゥアノ下院野党院内総務も同席していたという。

 ▽議長選絡む「密約」

 また、英字紙スタンダード(12日付)によると、大統領は以前から「ロムアルデス氏を副大統領に」と述べていたことをカエタノ前下院議長が11日、記者団に明らかにした。時期は不明だが、任期を分割することになった議長人事をめぐる話し合いの席で、カエタノ氏(前下院議長)、ベラスコ氏(現下院議長)、ロムアルデス氏を前に大統領が発言。カエタノ氏は「(ロムアルデス氏を候補にという)副大統領選の話は公表されてこなかったが、議長任期分割の協定の一部(密約)だ」としている。

 大統領は、議長職争いで中立を保ったロムアルデス氏に感銘を受けたとも報じられている。

 ▽イメルダ夫人のおい

 ロムアルデス氏は故マルコス大統領の夫人、イメルダ・マルコス氏のおいで、アイミー・マルコス上院議員のいとこ。選挙区のレイテ州はイメルダ氏の出身地だ。

 2007〜16年まで下院議員を3期9年歴任。16年の上院選で落選後、19年の下院選で議会に返り咲いた。現在、党首を務めるラカス─CMDは、連合している政党リスト制議員を含めると、下院で32議席を持つ。弁護士で実業家でもあり、スタンダード紙やピープルズジャーナル紙のオーナーでもある。

 ▽モレノ市長は不出馬

 一方、大みそかに発表された民間調査機関パルスアジアの大統領選支持率調査では、サラ・ダバオ市長の26%に続き、2位はボンボン・マルコス元上院議員とポー上院議員が14%。次いでモレノ・マニラ市長(12%)、パッキャオ上院議員(10%)、ロブレド副大統領(8%)、ラクソン、ボン・ゴー両上院議員の4%の順だった。

 モレノ市長は今月3日、「市政に集中する」と、大統領選には出ないことを明言している。

 ▽サラ市長の去就

 大統領に近い政治家では、娘のサラ氏のほか、周囲から推されることを待っているとみられるパッキャオ上院議員、大統領との同行が頻繁に報じられるボン・ゴー氏らが後継候補とみられている。

 支持率トップのサラ氏は、調査結果についてコメントを求められ、「多くの比人の頭の中では、まだコロナ禍による危機をいかに乗り切るかが焦点。22年の大統領選は最も遠いところにある」とした上で「私の名前を選択肢から外すように調査機関に提案する」と述べている。

 しかし、12日付スタンダード紙のコラム欄で「サラ=マーティンのタンデム(コンビ)は敗けっこない」と報じられるなど、その去就にはさらに注目が集まりそうだ。(谷啓之)

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