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11月26日のまにら新聞から

台風ヨランダ(30号)

[ 558字|2013.11.26|気象 災害 (nature)|ビサヤ地方台風災害 ]

自衛隊本隊が支援始めたセブ州で、比国旗が上下逆さに設置されるハプニング

自衛隊が設営したテント前に設置された比日両国の国旗=24日、セブ州ダアンバンタヤン町で写す

 台風ヨランダ(30号)被災者の救援に当たる自衛隊の本隊、比国際緊急援助統合任務部隊(約1170人)の活動地で24日、フィリピン国旗が上下逆さに設置されるハプニングがあった。日本国旗と並べて、比日友好をアピールするためだったが、国旗掲揚の方法などに関する比共和国法8491号では「平時は青い部分が上、戦時は赤が上」と定められている。

 ラシエルダ大統領報道官は25日午後の記者会見で、「比政府は日本を含む外国からの支援に深く感謝している。(逆さの比国旗については)故意ではないと思うが、事実を外務省を通じて在比日本大使館に通知した」と話した。

 比国旗は24日、ビサヤ地方セブ州ダアンバンタヤン町内に自衛隊が設営したエアドーム型テント前に、自衛隊員の手で設置された。テントは医療支援の待合所となり、支援を受ける町民らが近くを通ったとみられるが、「逆さ」の指摘は出なかった。

 比国旗が上下逆さに掲示されたことは過去にもある。現政権下では、2010年9月、米ニューヨークで開かれた米・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の際、アキノ大統領の後方に掲げられた比国旗が逆さで、米政府は間違いを認める声明を出した。また11年5月には、大統領府の公式サイトにも逆さの画像が掲載され、大統領府報道班長が国民に陳謝した。

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