岩崎さん射殺
［ 1716字｜社会 (society) ］ 有料警察捜査、振り出しに。遺族の供述書撤回で送検容疑の土台崩れ、地検は起訴断念
首都圏パラニャーケ市で５月６日、日系旅行代理店代表の岩崎宏さん(59)が射殺された事件で、岩崎さんの遺族が、首都圏警察パラニャーケ署に提出した被害届と宣誓供述書を取り下げたことが３日、捜査関係者への取材で分かった。同供述書では、事件前に不審な動きを見せた「重要参考人」として日本人男性とフィリピン人妻が名指しされ、同署は５月下旬、この遺族証言に基づいて、夫妻と実行犯とされる比人男性４人の計６人を殺人容疑で書類送検した。しかし、同供述書の取り下げ、遺族証言の撤回は、送検容疑の基礎部分が崩れたことを意味し、パラニャーケ地検は既に６人の起訴断念を正式決定。同署の捜査は、一人の逮捕者も出せないまま、振り出しに戻った。
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